認知症予防に効果的な栄養素

クルクミン

抗酸化物質でもあるポリフェノールの一種。
カレー粉のスパイスであるターメリック(ウコン)に含まれる色素成分。
肝臓の病気、アルツハイマー病、アルコールの大量摂取を原因とした病気などへの効能が期待される栄養素。

そうなんです!
私たちがよく食べるカレーにはクルクミンが多く含まれているので、実はとても身近な存在だったんですね!

豆にはレシチンというクルクミンの吸収を助ける成分が含まれているので、カレーと一緒に食べると効果的!

インドでは、ウコン(ターメリック)はカレーの原料でよく油と一緒に煮込みます。数千年も昔から伝えられてきたインドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは、ウコンを油と一緒に煮込むことでウコンに含まれるポリフェノールの一種であるクルクミンが溶けだし、様々な病に有効であることを経験的に知っていたのです。

現在、日本でもクルクミンは肝機能向上作用、美肌効果、コレステロール低減効果があるとして、サプリメントや飲料に配合されています。
特に、肝機能向上作用に関しては、肝臓の解毒機能を高める作用と胆汁の分泌を促がす作用によるものですが、飲酒前には悪酔いや二日酔いを予防する目的でウコン入りのドリンク剤のお世話になっている方も多いのでは?

そんなウコンに入っているクルクミンは、肝機能向上だけでなく、認知症予防にも効果的です。カレーを頻繁に食べるインドでは圧倒的に認知症の発症確率が低いと言われています。
Yangらによる報告(J. Neurosci., 2005)によると、17ヶ月齢のアルツハイマー病モデルマウスにクルクミン500ppmを混ぜた餌を与え5ヶ月間飼育したところ、22ヶ月齢時のマウスの老人斑面積は17ヶ月齢時のマウスの老人斑面積に比べ、何と30%も減少していました!

気軽にそして簡単にカレーを食べて認知症を予防が出来るなんて嬉しい話ですね!ただ、カレーはカロリーが高いのでお気をつけて…!

カロリーを摂りすぎるのは認知症によくありませんので、コントロールしましょう。