認知症予防に効果的な栄養素

DHA(オメガ3多価不飽和脂肪酸)

青魚やマグロ、カツオ、海洋プランクトンなどに多く含まれているオメガ3多価不飽和脂肪酸という脂肪酸のうちのひとつです。

脂肪!というとあまり良いイメージがないかもしれませんが、不飽和脂肪酸は飽和脂肪酸と違い、体の中で作ることができないため摂り続けなければいけない栄養素です。

  • 脂質の材料であり、エネルギー源や身体の構成成分となるほか、血中の中性脂肪やコレステロールの量の調整を助ける働きがある。特に、オメガ3系脂肪酸は細胞膜や体の仕組みに働きかける生理活性物質の材料となる物質であり、中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やして、血のかたまりが出来るのを防いだりするといった動脈効果予防の働きがある。

  • 飽和脂肪酸は体内で固まりやすいので血液の粘度を高めてしまい血流を悪くする。中性脂肪や悪玉コレステロールの合成を促し、血管壁に入り込みやすくなる。
    飽和脂肪酸を摂り過ぎると動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病につながる。

昔から日本人は生活習慣病も少なく、健康であったというのは、肉をあまり食べず青魚をたくさん食べていたからだという説もあります。

お肉等の動物性脂肪に代表される飽和脂肪酸は、肥満や糖尿病を招くので認知症にもよくありません!

そんなDHAですが、認知症の予防にも最適です!

認知症とは?」のページでも紹介した通りに、認知症にはアルツハイマー型と脳血管型の2種類のタイプがあります。

(1)アルツハイマー型認知症予防に効果

アルツハイマー型認知症にDHAは非常に効果的です。
アルツハイマー型認知症の特徴のひとつにアミロイド斑という斑が脳に増えていくというのがあるのですが、島根大学のグループによってアミロイド斑があるラットでの実験が行われ、オメガ3不飽和脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)がアルツハイマー型認知症の予防に効果的であることが報告されました。
また米国人研究者、カイル博士らの研究グループによる実験では、アルツハイマー型認知症患者を含む高齢者(平均75才)1200人の血中DHA量を測定し、その結果血中のDHA量が低いとアルツハイマー型認知症になりやすいことが分かりました。

(2)脳血管型の認知症予防にも効果

脳血管型認知性は、その名称の通り老化による動脈硬化などで脳の血管が詰まったり狭くなったりして、血液、酸素、エネルギー源の供給が十分でなく、部分的に神経細胞が死滅したり、活動が妨げられた結果に起こる『血管の病』です。
その血管の病は、DHAの血液サラサラ効果によって、予防できます!
しかも、DHAの補給によって予防だけでなく、脳血管型認知症の改善効果も期待できるそうです!

これらのことより、DHAは私たちの生活にかかせない栄養素です。

ご存知ですか?

そんなDHA、実は2種類のDHAがあります。
その2種類はクリルオイルのページで紹介します。