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認知症予防に健康食品の効果検証:順天堂大学(2019.6.11)

 順天堂大学は、キリンホールディングス、三菱UFJリース、グローリー、日本生命保険、三菱UFJ信託銀行と、認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患の予防、早期発見、治療の実現に向けた共同研究を実施すると発表しました。特定の健康食品の摂取によって脳の炎症マーカー、患者の認知機能や運動機能の悪化を抑制する効果を検証するものです。
 共同研究では対象患者の生活習慣や食事の嗜好性データを収集・解析します。順天堂大学ではタブレット端末を用いて認知症やパーキンソン病などの神経疾患や慢性疾患による通院が困難な患者に遠隔診療サービスを実施していますが、共同研究では健康食品の摂取が患者に与える影響を調べるとともに、遠隔診療サービスに用いるアプリで会話内容を記録するほか表情の訓練を実施することで有効な介入方法を探ります。これに合わせてAIを用いた診断支援、データ収集につながるシステムの開発を目指しています。