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認知症高齢者の約15%が自動車事故:認知症の人と家族の会(2019.2.22)

 公益社団法人認知症の人と家族の会は、「認知症の人の行方不明や徘徊、自動車運転にかかわる実態調査」を行い、認知症高齢者の約15%が自動車運転で事故を起こした経験があると家族などが回答していると発表しました。昨年1〜2月に配偶者や子供、介護職員など全国の940人にアンケート調査を行い、549人から回答を得ています。
 事故経験は83人(15.1%)が「ある」と回答しており、物損(34人)、追突(29人)、転落・脱輪(7人)が目立ち、問題となっている逆走は2人、死亡事故は1人でした。「危うかったことがある」と答えたのは63人(11.5%)で、全体では26.6%が危険な状況を経験していました。事故未遂では、信号・踏切無視が11人、道に迷う(10人)、逆走(7人)となっています。
 運転免許は41.2%が「認知症の診断時に持っていたが今は持っていない」と回答しましたが、「現在も持っている」のは20.4%にものぼっていました。免許を返納した人のうち自主返納は22.5%にとどまっていました。もともと運転免許を持っていないのは31.7%でした。