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認知症外来の音楽療法:フェイス(2018.10.5)

 フェイスは、認知症患者に対する音楽療法を家庭などで実現するiOSアプリ「認知症外来の音楽療法」を提供しました。認知症の予防方法は充分に確立されていないものの、音楽療法がBPSD(認知症の行動・心理症状)、QOL(生活の質)に対して効果があることが各国で報告されています。
 同社が採用するのは国立病院機構京都医療センターの非薬物療法の脳神経内科外来の音楽療法で、患者の嗜好に合った曲や記憶の中にある懐かしい曲をランダムに、フラッシュカードをめくるように提供するフラッシュソングセラピーです。患者自身がメドレー形式で次々に歌唱することで、曲の変更やリズムで脳と身体を刺激し、充足を得る方法となっています。
 一曲を最後まで歌い上げることにより、多数の歌を次々に歌うこと、次の曲は曲名を告げるのではなく、前奏または冒頭メロディーで誘導するということが重視され、新しい曲に対するワクワク感、知っている曲とわかったときの嬉しさや安心感、曲をサビの部分まで歌えたときの満足感を、曲の数だけ多く感じられるものとなっています。