神戸大学医学部客員教授 寺尾啓二監修
認知症を予防するための情報ポータルサイト

　経済産業省は、認知症予防のための製品やサービスの効果について、実証事業を行う方針を固めました。認知症予防についてはタッチパネル上で計算問題を解くドリルやパズル、体を動かすことによる脳のトレーニング効果をうたう製品、予防に効くとされる食事メニューなどがありますが、公的な検証が行われていない場合が多く、予防効果が見えにくいことが指摘されてきました。
　実証事業は２０１９年度から３年間で、製品とサービスを提供する事業者や介護現場に携わる自治体と協力し、認知機能の維持・向上の効果を検証して、結果を公表するとしています。これによって、新しい製品やサービスの開発や利用の促進につなげ、急速な高齢化に対応するために認知症予防を成長産業に育てていく狙いを示しています。