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高齢期の社会的孤立の死亡リスクは約2倍:東京都健康長寿医療センター研究所(2018.9.14)

 東京都健康長寿医療センター研究所は、日常の生活に問題のない健康な高齢者であっても、社会的な孤立と閉じこもり傾向しているものでは6年後の死亡率が、どちらも該当しない者に比べて高まることを明らかにしました。
 これまで社会的孤立状態と、外出頻度が週1日以下の状態の閉じこもりが高齢者の死亡率を高めることが知られていました。しかし、これが高齢者の健康に与える負の相乗効果については明らかにはされていませんでした。
 公共交通機関の使用や日常品の買い物、食事の用意などの日常生活動作に問題のない健康な参加者を社会的孤立、閉じこもりの傾向の有無の組み合わせで4群に分けて6年間の死亡率を検討した結果、社会的孤立と閉じこもり傾向の両者に該当しない高齢者に比べて、両者が重積している高齢者では6年後の死亡率が2.2倍高くなり、社会的孤立か閉じこもり傾向のどちらかが該当する者よりも死亡率が顕著に高くなることが判明しました。