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ミドリムシの継続摂取が脳の状態に効果的に寄与:ユーグレナ(2019.5.31)

 ユーグレナは、ヒト臨床試験にて微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)粉末を継続的に摂取することによって、脳の神経細胞の増加に不可欠なタンパク質である脳由来神経栄養因子の上昇、脳からの指令で身体が動く速度(認知機能速度・運動速度)の向上、心の健康スコアの改善を示す研究結果を確認したと発表しました。
 臨床試験では、年齢が50歳以上70歳未満の健康上問題がない閉経後の女性62人を対象に朝昼夕食後の1日3回、1gずつ、ユーグレナ粉末もしくはユーグレナの含まれていないプラセボ粉末を24週間継続摂取してもらい、摂取前と摂取開始後24週目までの期間に、血液検査、脳と身体の動きに関するテスト、心理的な健康状態などに関する質疑が行われました。
 脳由来神経栄養因子はアルツハイマー型認知症やうつ病患者では量が減少することが知られていますが、血中量を測定したところ24週目の脳由来神経栄養因子の変化量が有意に上昇しました。言語、資格、情報処理能力など7項目のテストで、脳機能における認知機能速度と運動速度に測定を行った結果、認知機能速度は12週目でスコアの変化量が有意に上昇し、運動速度は24週目のスコアの変化量が有意に上昇しました。