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発酵乳由来ジプペチドのアルツハイマー病予防効果:東京大学・学習院大学(2019.5.25)

 東京大学、学習院大学、キリンホールディングの研究グループは、乳タンパク質を特定の微生物由来酵素で分解して生じたWYジペプチドで脳から分離したミクログリアを処理すると、アミロイドβを貪食除去する機能が亢進して、神経障害につながる炎症性サイトカインの過剰な産生が抑制されると発表しました。
 また、老齢マウスにWYジペプチドを摂取させると加齢に伴って低下する海馬ニューロンの活動や認知機能が改善されました。さらに、アルツハイマー病モデルマウスにWYジペプチドを発症前から摂取させると、脳内のアミロイドβ沈着と炎症が抑制され、認知機能低下の改善もみられました。