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アルツハイマー型認知症に対する超音波治療治験を開始:東北大学(2019.3.27)

 東北大学の研究グループは、低出力パルス波超音波がマウスのアルツハイマー型認知症モデルにおいて認知機能低下を抑制する可能性があることを見出し、世界で初めての医師主導治験を開始したと発表しました。
 アルツハイマー型認知症の動物モデルではアミロイドβの蓄積を著明に減少させており、薬物では通過しにくい血液脳関門の影響をまったく受けることがない有利な特徴が確認されています。研究成果に基づき、実際にアルツハイマー型認知症の患者を対象に、治療の有効性と安全性を評価する世界初の医師主導治験を開始し、5名の患者を対象とした観察期間が終了して、2019年4月から有効性の評価を主軸においた40名の患者を対象とした治験治療を開始することになりました。