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プロポリスの認知機能向上効果:九州大学(2019.3.16)

 九州大学大学院歯学研究院の研究グループは、中国青島省人民病院との共同研究において、ブラジル産プロポリスが中国チベット高原に住む健常な高齢者の認知機能低下と全身性炎症の改善効果をもたらすことを明らかにしたと発表しました。
 海抜2300メートル以上で低酸素環境のチベット高原に住む高齢者が、低地住民より認知機能が著しく低下することに着目して研究を始めました。対象者60名(平均年齢72.8歳)をプロポリスとプラセボの2群に分けて経口投与を行い、認知機能と全身性炎症を評価したところ、プラセボ群では24か月で全身性炎症の悪化に伴って認知機能が低下しましたが、プロポリス群では12か月以上の摂取で全身性炎症を低下させるとともに認知低下を防ぐことが確認されました。