神戸大学医学部客員教授 寺尾啓二監修
認知症を予防するための情報ポータルサイト

　静岡市は、認知症予防に特化した専門機関「認知症予防センター」（仮称）を開設します。２０１９年度中に運営手法などを定め、２０年度の開設を目指しています。認知症予防に特化した専門機関の設立は全国の地方自治体で初めてで、予防のほかに症状の改善、対策を担う司令塔的な機関となります。
　静岡市の認知症患者数は２０１５年の２万３０００人から２５年には２万６０００人になると推計されており、高齢者に対する認知症患者の割合は１５年の１０％から２５年には１２.７％に上昇すると見込まれています。同センターでは、高齢者の健康度の実態調査や認知症予防効果の研究に取り組むとともに、健康産業と連携して認知症予防の食品の開発、運動を研究することが想定されています。