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アルツハイマー病に伴う不規則睡眠覚醒リズム障害を対象とするレンボキサイト:エーザイ(2018.10.28)

 エーザイは、アルツハイマー病に伴う不規則睡眠覚醒リズム障害を対象とするレンボキサイトの最新データを発表しました。レンボキサイトは不規則睡眠覚醒リズム障害は概日リズム睡眠・覚醒障害の一種で、健康成人では24時間の昼夜交代に睡眠覚醒が繰り返されますが、不規則睡眠覚醒リズム障害はパターンが崩れ、睡眠と覚醒がさまざまな時間帯に出現する病態で、入眠困難や夜間の睡眠維持に特徴がある不眠障害とは異なることが確認されています。
 64歳から89歳の軽度、中等度ADに伴う不規則睡眠覚醒リズム障害の患者62人を対象としたレンボキサントの有効性・安全性を評価する比較試験を実施したところ、レンボキサントとプラセボを4週間投与し、概日リズム、夜間睡眠、日中の覚醒について評価することによって不規則睡眠覚醒リズム障害の創薬概念の検証を確認しました。その結果、4週間投与後のプラセボ投与群との比較において、概日リズムに関連した夜間活動性について優位な減少が認められ、24時間概日リズムパターンの改善が確認されました。