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かかりつけ医の認知症の考え調査:浜松医科大学(2019.6.15)

 浜松医科大学とミシガン大学の研究グループは、かかりつけ医が患者を認知症と診断した際に、その情報をどのように伝えているかを都市部とへき地で各12名、合計24名の医師にインタビュー調査して、認知症の診断の告知の仕方に差があることや、適切な方法がわからないと感じている場合があることがわかると発表しました。
 認知症の病名告知は、患者の家族に対しては必ず行われていますが、患者本人への告知については基本的に実施する医師、実施しない医師、または必要ないと考えている医師に分かれました。認知症があることについては、患者へ明示する場合、湾曲的に伝える場合、まったく伝えない場合がありました。伝える際には、症状への対応方法について助言をする、段階的に伝えていくなどの工夫が行われていました。告知に対する医師が自信を持ちにくい要素として、患者がどう感じるかについての心配、適切な方法がわからないこと、認知症に対するネガティブな印象などがありました。