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多疾患併存と年間医療費・年間介護給付金の関係:筑波大学ヘルスサービス開発研究センター(2019.3.10)

 筑波大学ヘルスサービス開発研究センターは、東京大学、東京都健康長寿医療センターとの共同研究によって、千葉県柏市の後期高齢者医療レセプトと介護レセプトのデータを突き合わせた分析研究を行い、後期高齢者において多疾患併存の度合いが高いほど、年間医療費、年間介護給付金が高額で、年間医療・介護給付日の合計も高額であったと発表しました。
 多疾患併存の指標としてCCI値(Charlson Comorbidity Index)を用いて、後期高齢者の医療レセプト、介護レセプトを個人レベルで突き合わせました。CCIには慢性合併症を伴う糖尿病、心不全、腎疾患、慢性肺疾患、リウマチ疾患、認知症、片麻痺・対麻痺、悪性腫瘍、AIDS/HIVが含まれ、各項目に重み付けがされてCCI値が算出されました。