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服薬時の脳反応から神経発達症の早期診断を支援:日立製作所(2019.2.13)

 日立製作所は自治医科大学、国際医療福祉大学、中央大学とともに、神経発達症である注意欠如・多動症患者が自閉スペクトラムを併発しているかどうかの早期診断を支援するための基礎技術を開発したと発表しました。
 この技術は注意欠如・多動症患者が初めて治療薬を服薬したときの脳反応を光トポグラフィーで計測して、自閉スペクトラム併発の有無を自動解析するもので、約82%の正確度で予測できることを確認しました。従来は診断に数か月にわたる経過観察が必要でしたが、2時間程度で自閉スペクトラム併発を診断できる可能性が示されました。
 注意欠如・多動症患者や自閉スペクトラムは、長期間続くと引きこもりのほか、うつ病などにつながることもあると指摘されています。近年は注意欠如・多動症患者と自閉スペクトラムの両方の特徴を持つ患者が少なくないことが報告され、両症状の併発の有無に合わせて診断することが必要とされていました。