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アルツハイマー病変検出法の有用性を検討:国立長寿医療研究センター(2019.2.5)

 国立長寿医療研究センターは、島津製作所とともにオーストラリアのアルツハイマー病コホート研究の組織のAIBL、京都大学、東京大学、東京都健康長寿医療センター、近畿大学と共同で確立したアルツハイマー病変検出法を用いて、約2000の血液検体の分析を開始したと発表しました。この取り組みは、日本医療研究開発機構の長寿・障害総合研究事業・認知症研究開発事業「適時適切な医療・ケアを目指した、認知症の人等の全国的な情報登録・追跡を行う研究」の一環として実施されるものです。
 国立長寿医療研究センターと島津製作所が中心となって確立した手法は、0.5mlの血液から脳内のアミロイド蓄積度合いを推定できるものです。アルツハイマー病の根本治療薬や予防法の開発への貢献が期待されることから、精度や有用性を国際的な共同研究の中で多角的に検証するため、世界の研究機関から検体を収集して分析を開始しています。
 また、国立長寿医療研究センターと島津製作所の共催で、3月22日に国際シンポジウム「International Symposium on Biomarkers for Alzheimer’s Disease」(会場:島津製作所本社)を開催する予定です。