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認知症にGPSを活用:神戸市(2019.1.29)

 神戸市は、4月から始まる認知症事故救済制度で、認知症と診断された人を対象に、専用の衛星利用測位システム(GPS)端末を配布すると発表しました。日常生活の見守りサービスとして、行方がわからなくなった場合に、警備会社から人が駆けつけるものです。端末は重さ約65グラムで衣服のポケットに入る大きさで、認知症の高齢者の居場所を家族がスマートフォンなどで把握できるもので、設定した区域を出ると通知が入る仕組みもあります。通話機能もあって、急な動きがあれば、警備会社が問い合わせ、異常があれば家族に知らせて現場に駆けつけてくれます。
 認知症と診断され、希望した人に貸し出されます。警備会社の駆けつけは1人最大年6回。導入費用の4500円や駆けつけの費用1時間6000円は市が負担し、利用者は月額料金2000円が必要になります。4月には専用のコールセンターを開設。認知症の人が事故を起こした際の対応について、24時間365日相談に応じるとしています。