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高齢者肥満症診療ガイドラインに認知症などの観点を付加:日本老年医学会(2019.1.15)

 日本老年医学会は「高齢者肥満症診療ガイドライン2018」をホームページで無料公開しました。ガイドラインは学会が取り組んでいる「高齢者生活習慣病管理ガイドライン」の作成の一環として日本肥満学会の協力を得て作られたものです。糖尿病、高血圧、脂質異常症に続くもので、認知症、運動機能(ADL)低下などの観点から新たにクリニカルクエスチョンを設定し、システマティックレビューにより新しい観点を加えています。
 ガイドラインの肥満症の影響では、肥満と認知症リスク、運動機能の低下、心血管疾患などとの関係が記されています。高齢期の認知症のリスクについて、「中年期の肥満は高齢期の認知症発症のリスクであるので注意(推奨グレードA)」「サルコペニア肥満は単なる肥満と比べてよりADL低下・転倒・骨折、死亡をきたしやすいので注意する必要がある(推奨グレードA)」などと注意を促しています。