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時計描画の筆記試験による認知症初期の簡易検査研究:ワコム(2018.11.30)

 ワコムは、新潟総合学園新潟医療福祉大学、コクヨと時計描画の筆記試験による認知症初期の簡易検査研究で協力していると発表しました。コクヨの電子下敷とデジタルペンのノウハウを持ち寄り、被験者の手書きの筆跡をデジタルで経時的に記録してデータベース化して、検査用ソフトウェアで分析する仕組みを構築するものです。
 認知機能検査などで採用されている「時計描画試験/CDT」では、設問に対して被験者が回答用紙に答えを記述しており、どの程度正確に記述できるかによって被験者の認知機能のレベルを計測しています。書き終わった結果が計測の材料となっているものの、実際の検査では被験者は考え、迷い、書き直すなどの経過をたどっています。電子下敷は経過も記録して分析できることから、より精密な検査が可能となります。