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認知機能改善を示唆する研究成果:キャピタルメディカ(2018.11.18)

 キャピタルメディカは、「運動×脳刺激プログラムの定期的実施による認知機能変化に関する観察研究」として、軽度認知障害の早期発見テストと認知症リスク低減運動プログラム「アタマカラダ!ジム」を定期的に実施することによって認知機能の改善における有効性を含めた検証を行い、日本認知症学会学術集会で発表しました。
「アタマカラダ!ジム」の実施とMoCA-J(軽度認知症スクリーニングテスト)評価の解析から、脳機能トレーニングを同時に行う運動プログラムの実施によって軽度認知症被験者の認知機能改善の可能性が示唆されました。
 MoCA-Jは認知機能を6つのドメイン(記憶、実行機能、言語、視空間認知、注意、見当識)に基づいて多面的に評価するもので、MoCA-Jによって軽度認知障害と判定された方に、各ドメインに関わる脳機能トレーニング課題を遂行しながら有酸素運動を行う運動プログラムの「アタマカラダ!ジム」を定期的に実施したところ、合計得点が上昇しました。中でも認知機能の記憶と注意のドメインに有意な得点の上昇がみられました。